インフィコン「Micro GC Fusion」

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インフィコンの「Micro GC Fusion」は、モジュール構成と高速昇温機能を備えたマイクロガスクロマトグラフです。
本ページでは、製品の特徴や用途、導入・運用に役立つ情報を解説します。

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画像引用元:インフィコン公式HP(https://www.inficon.com/ja/製品情報/ガス分析/Micro GC Fusion-fusionガス分析装置)

インフィコンのガスクロマトグラフの特徴

モジュール構成による分析時間の短縮

1台の筐体に最大4つのGCモジュールを搭載し、異なるカラム・条件で同時並行分析を行うモジュラーアーキテクチャーを採用しています。

各モジュールは独立した超小型ガスクロマトグラフとして機能し、それぞれに抵抗加熱式キャピラリーカラムとMEMS製のマイクロ熱伝導度検出器(micro-TCD)を内蔵。従来のベンチトップGCで必要な複雑なバルブ切り替えプログラミングが不要で、1〜3分程度で分析結果を得られます。

カラムの昇温速度は最大300℃/minに対応し、C12以上の高沸点炭化水素の分析範囲まで拡張可能です。R&D 100 Award(2014年)を受賞した製品です。

現場測定を想定したポータブル設計

移動可能な軽量シャーシを採用し、ラボだけでなく現場への持ち出しにも対応しています。2モジュール構成時の最大重量は約6.2kg4モジュール構成時は約15.4kgです。

ウェブベースの操作で
専用ソフト不要

装置前面には6インチのマルチタッチディスプレイを備え、メソッドの読み込み・実行、ステータス確認、レポート表示を簡単に操作できます。ウェブベースのユーザーインターフェースにより、Wi-Fi経由でPC・タブレット・スマートフォンからも操作が可能。専用ソフトウェアのインストールやライセンスも不要です。

小型・ポータブル型
ガスクロマトグラフの
選定のポイント

Sylphのような小型・ポータブル型GCは、現場での即時分析や設置場所を選ばない柔軟性など、従来のラボ設置型GCにはないメリットを多く備えています。一方で導入にあたっては、重量やサイズ、バッテリー駆動の可否など、現場環境に合わせて確認しておきたいポイントも少なくありません

こうした導入前に押さえておきたい観点を整理しているので、ぜひ参考にしてください。

インフィコンのMicro GC Fusionの
活用事例

ガスクロマトグラフに関する事例は公式HPに掲載されていませんでした(2026年8月時点)。

導入後の運用・
メンテナンス方法

  • 電源:AC電源での運用が基本。ラックマウントにも対応しオンライン用途での固定設置も可能
  • キャリアガス:ヘリウム・アルゴン・窒素等を外部ボンベから供給。背面接続口にデュアルステージレギュレータで400〜427kPaの圧力を供給
  • 操作:6インチマルチタッチディスプレイまたはウェブブラウザ(Wi-Fi対応)。専用ソフトウェアのインストール不要

Micro GC Fusionはキャリアガスを内蔵していないため、外部ボンベの管理が運用上のポイントとなります。現場持ち出し時には小型の携帯ボンベの用意やガスの残量管理が必要です。分析対象によってキャリアガスの種類が異なるため、モジュールごとに適したキャリアガスを選定する必要もあります。

2モジュール構成であれば約6.2kgと軽量ですが、4モジュール構成では約15.4kgとなり、頻繁に移動する場合は台車やキャリーケースなどの移動補助手段が推奨されます。

インフィコンの製品に
適した活用シーン

Micro GC Fusionは、天然ガスのBTU値測定やバイオガスの組成監視など、現場で繰り返し測定するプロセス管理に適しています。
ラックに組み込んでオンライン連続監視する使い方や、複数の測定ポイントを巡回して成分を確認するフィールド運用にも対応可能です。

自社に合ったガスクロ
マトグラフの選び方

ガスクロマトグラフは、使用シーンによって適した機器が大きく異なります。
使用する環境が違えば必要な検出器・設置条件・運用方法も変わるため、自社に合った製品を選ぶには「どこで・何を測定したいか」を起点に検討することが大切です。

当メディアは「現場での連続計測」「ラボでの成分特定」「製造ラインへの組み込み」の3つの使用シーン別におすすめメーカー・製品をまとめています。

「Micro GC Fusion」の
製品スペック・仕様

重量 最大約6.2kg(2モジュール構成)/ 最大約15.4kg(4モジュール構成)
サイズ 462×196×254mm(2モジュール構成)/ 475×432×271mm(4モジュール構成)
起動時間 公式HPに記載なし
連続稼働時間 公式HPに記載なし
キャリアガス ヘリウム、水素、窒素、アルゴン
検出器 MEMS製マイクロ熱伝導度検出器(micro-TCD)
カラム交換 可能(モジュール交換方式)
自動クリーニング 公式HPに記載なし
キャリアガス供給方式 外部ボンベから供給

会社情報

スイスに本社を置く真空計測・センサー技術・ガス分析のグローバル企業です。リークディテクタや真空計、ガスクロマトグラフなどの計測機器を世界各国の拠点で販売・サポートしています。

日本法人は2000年に設立され、営業拠点とリペアサービスセンターを通じて技術サポート体制を整えています。

会社名 インフィコン株式会社
本社所在地 神奈川県川崎市高津区坂戸3-2-1 かながわサイエンスパークR&D D棟7F
電話対応時間 公式HPに記載なし
問い合わせ先電話番号 044-822-1111
公式HPのURL https://www.inficon.com/ja/
使用環境別で選ぶ
ガスクロマトグラフ
装置3選を紹介

ガスクロマトグラフの使用シーンは「現場での連続計測」「ラボでの成分特定」「製造ラインへの組み込み」の3つに大きく分かれます。
それぞれ設置条件・必要な精度・運用方法が根本的に異なります。このページでは使用環境ごとに適した装置と選定ポイントを分けて解説します。

現場で状態変化を
連続計測したい
Sylphボールウェーブ
Sylph

引用元:ボールウェーブ公式HP
(https://www.ballwave.jp/products/)

対応ガス・成分 VOC・残留溶媒・香気成分
重量 1.9kg
サイズ 133×88×174mm
こんな現場におすすめ
  • 担当者がガスの発生源に直接持ち込み、状態変化を連続観測したい
  • 現場でガスの時系列データを記録し、変化のタイミングを発見したい
                       
おすすめの理由
  • 水素キャニスタ内蔵で配管工事や外部ボンベが不要。重量1.9kgの小型設計で、ライン脇や設備周辺など設置場所を問わない。
  • 夜間・休日・無人時間帯をまたぐガス変化も、約100時間の連続稼働で記録。スポット測定では捉えにくい変動も見落とさずに把握できる。
ラボで何の成分かを
正確に特定したい
8890 GC システムアジレント・テクノロジー
8890 GC システム

引用元:アジレント・テクノロジー公式HP
(https://www.chem-agilent.com/contents.php?id=1005473)

対応ガス・成分 硫黄化合物・窒素化合物・VOC・残留溶媒・香気成分
重量 公式HPに記載なし
サイズ 580×510×490mm
こんなラボにおすすめ
  • ppbレベルの微量成分を、品質試験・規制基準を満たす精度で分析したい
  • 複雑な混合試料から対象成分だけを正確に特定したい
                       
おすすめの理由
  • 測定目的に合わせた検出器を最大4つ同時に搭載。複雑な試料中でも対象成分だけをppbレベルの濃度で見逃さずに検出できる。
  • 測定中に起きやすい信号のブレを、熱伝導度検出器で抑制。第三者提出が必要なデータを高い再現性で出力する。
製造ライン
異常を自動検知したい
GC8000横河電機
GC8000

引用元:横河電機公式HP
(https://www.yokogawa.co.jp/solutions/products-and-services/measurement/analyzers/gas-analyzers/process-gas-chromatographs/process-gas-chromatograph-gc8000/#詳細)

対応ガス・成分 天然ガス・石油精製・石油化学
重量 約100~200kg
サイズ 公式HPに記載なし
こんな製造ラインにおすすめ
  • ライン停止が許されないラインで稼働中のガスを継続監視したい
  • 有害ガスを扱い、異常の予兆を検知して安全管理を仕組み化したい
                       
おすすめの理由
  • 温度安定性を公表している製品の中で高水準である±0.03°Cを実現。プラントの長期安定稼働を支える。
  • 分析結果を監視システムにリアルタイムに表示。異常発生時は素早く機器の制御を実行し、品質不良の発生を抑える。

※2026年4月6日時点、Googleで「ガスクロマトグラフ メーカー」検索し公式HPが確認できた18社を対象に、各社最大2製品(複数製品の掲載がない場合は1製品)を調査。
再現性の記載があった製品の中での比較。