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ガスクロマトグラフの種類と選び方まとめ

目次
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ガスクロマトグラフは、設置形態や検出器、サンプリング手法によって選ぶべき機種が大きく異なります。

本ページでは、種類の分類軸から据え置き型・ポータブル型・GC-MSの特徴、自社用途に合った選び方まで一貫して理解できるよう整理しています。

ガスクロマトグラフの種類を
選ぶうえで重要なポイント

選定ポイント 確認内容と注意点
分析の目的・場所 ラボ設置(据え置き型)かガスの発生現場への持ち込み(ポータブル型)かで対応機種が異なる。設置スペース・電源・防爆要件の事前確認が必要。
必要な検出器 FID(有機溶剤)、TCD(汎用ガス)、ECD(農薬・ハロゲン)、MS(未知成分同定)など。検出器と測定対象の不一致は感度不足に直結。
ランニングコスト キャリアガス代、消耗品、メンテナンス費用、校正頻度など。国内製はサポート体制、海外製は部品調達のリードタイムも考慮。

装置の単価だけでなく、導入後のトータルコストと運用体制を含めて比較することが選定の鍵です。
ガスクロマトグラフの機種選びについて、以下で詳しく解説しています。

自社の測定環境と目的に合ったガスクロマトグラフの選び方

ガスクロマトグラフは、使用シーンによって適した機器が大きく異なります。使用する環境が違えば必要な検出器・設置条件・運用方法も変わるため、自社に合った製品を選ぶには「どこで・何を測定したいか」を起点に検討することが大切です。

【フローチャート】
おすすめのガスクロマトグラフ
メーカーと製品を紹介

主要メーカーの製品を幅広く比較調査したうえで、選定基準を診断チャートに落とし込みました。いくつかの質問に答えるだけで、自社に合った製品にたどり着けます。
※2025年4月6日時点、Googleで「ガスクロマトグラフ メーカー」検索し公式HPが確認できた18社を対象に、各社最大2製品(複数製品の掲載がない場合は1製品)を調査。

ガスクロマトグラフの導入を検討している
       

Q1.【ガス】測りたいガス・
成分は決まっていますか?

Q2.測りたい成分はどれですか?

アジレント 8890
GCシステム

ラボで微量成分を特定
VOC・硫黄系・窒素系など幅広く対応

横河電機 GC8000

製造ラインで異常を自動検知
天然ガス・石油精製・石油化学

           

Q3.どちらの測定シーンが多いと想定されますか?

アジレント 8890
GCシステム

ラボで微量成分を特定
VOC・硫黄系・窒素系など幅広く対応

ボールウェーブ Sylph

現場でそのまま連続計測
重量1.9kg・ボンベ不要

導入相談フォームへ

専門スタッフがご案内します

Q2.【場所】使う場所はどれですか?

アジレント 8890
GCシステム

ラボで微量成分を特定
VOC・硫黄系・窒素系など幅広く対応

横河電機 GC8000

製造ラインで異常を自動検知
天然ガス・石油精製・石油化学

導入相談フォームへ

専門スタッフがご案内します

Q3.【目的】一番やりたいことはどれですか?

アジレント 8890
GCシステム

ラボで微量成分を特定
VOC・硫黄系・窒素系など幅広く対応

横河電機 GC8000

製造ラインで異常を自動検知
天然ガス・石油精製・石油化学

導入相談フォームへ

専門スタッフがご案内します

ボールウェーブ Sylph

現場でそのまま連続計測
重量1.9kg・ボンベ不要

ガスクロマトグラフの種類

小型・ポータブル
ガスクロマトグラフの特徴

  • 軽量で持ち運び可能(数kg以下)
  • バッテリー駆動により電源のない環境でも使用可能
  • ボンベ不要または小型ボンベで運用可能
  • 短時間起動による即時測定が可能

ガスの発生現場への持ち込みを前提とした設計であり、異臭トラブルや漏洩検知など迅速な初動対応に適しています。
一方で、据え置き型と比べると感度や分離性能に制約があるため、用途に応じた使い分けが重要です。

据え置き・卓上型
ガスクロマトグラフの特徴

  • 微量成分でも良好な感度で検出できる
  • 複数成分を同時に分離・定量できる
  • 目的に応じて適した検出器を選択できる

再現性の高い分析が可能で、品質管理や研究開発など信頼性が求められる用途に適しています。

ラボに設置し電源やガス配管を整えることで導入でき、医薬品・食品・環境試料の精密分析や多検体処理に広く活用されています。

マイクロGCの特徴

マイクロGCは、ポータブル型の中でもキャリアガス消費量と消費電力が少ない小型のガスクロマトグラフです。
高速分析に対応しており、数十秒から数分で結果を取得できるため、現場での連続監視やプロセス制御に適しています。

省エネルギーかつ省スペース設計により、装置組み込み用途にも活用が可能です。

試料導入方法
(サンプリング手法)

サンプリング手法 対象となる試料や成分
ヘッドスペース法 液体・固体中の揮発成分
熱脱着 固体・吸着材に捕集した成分
パージ&トラップ 水中などの微量VOC
SPME 微量成分の簡易抽出(液体・気体)

試料の状態に適したサンプリング手法を選ばないと、望む分析結果は得られません。

ガスクロマトグラフ質量分析計(GC-MS)が必要な場面と特徴

GC-MSの仕組みとGC単体との違い

GC-MSは、ガスクロマトグラフで成分を分離し、質量分析計(MS)で質量スペクトルを取得して物質同定を行う装置です。

GC単体ではピークの成分特定が難しい場合でも、MSを組み合わせることで未知成分の同定や定性分析が可能になります。
微量成分の特定や複雑試料の解析、原因不明物質の究明に有効です。

使用環境別で選ぶ
ガスクロマトグラフ
装置3選を紹介

ガスクロマトグラフの使用シーンは「現場での連続計測」「ラボでの成分特定」「製造ラインへの組み込み」の3つに大きく分かれます。
それぞれ設置条件・必要な精度・運用方法が根本的に異なります。このページでは使用環境ごとに適した装置と選定ポイントを分けて解説します。

現場で状態変化を
連続計測したい
Sylphボールウェーブ
Sylph

引用元:ボールウェーブ公式HP
(https://www.ballwave.jp/products/)

対応ガス・成分 VOC・残留溶媒・香気成分
重量 1.9kg
サイズ 133×88×174mm
こんな現場におすすめ
  • 担当者がガスの発生源に直接持ち込み、状態変化を連続観測したい
  • 現場でガスの時系列データを記録し、変化のタイミングを発見したい
                       
おすすめの理由
  • 水素キャニスタ内蔵で配管工事や外部ボンベが不要。重量1.9kgの小型設計で、ライン脇や設備周辺など設置場所を問わない。
  • 夜間・休日・無人時間帯をまたぐガス変化も、約100時間の連続稼働で記録。スポット測定では捉えにくい変動も見落とさずに把握できる。
ラボで何の成分かを
正確に特定したい
8890 GC システムアジレント・テクノロジー
8890 GC システム

引用元:アジレント・テクノロジー公式HP
(https://www.chem-agilent.com/contents.php?id=1005473)

対応ガス・成分 硫黄化合物・窒素化合物・VOC・残留溶媒・香気成分
重量 公式HPに記載なし
サイズ 580×510×490mm
こんなラボにおすすめ
  • ppbレベルの微量成分を、品質試験・規制基準を満たす精度で分析したい
  • 複雑な混合試料から対象成分だけを正確に特定したい
                       
おすすめの理由
  • 測定目的に合わせた検出器を最大4つ同時に搭載。複雑な試料中でも対象成分だけをppbレベルの濃度で見逃さずに検出できる。
  • 測定中に起きやすい信号のブレを、熱伝導度検出器で抑制。第三者提出が必要なデータを高い再現性で出力する。
製造ライン
異常を自動検知したい
GC8000横河電機
GC8000

引用元:横河電機公式HP
(https://www.yokogawa.co.jp/solutions/products-and-services/measurement/analyzers/gas-analyzers/process-gas-chromatographs/process-gas-chromatograph-gc8000/#詳細)

対応ガス・成分 天然ガス・石油精製・石油化学
重量 約100~200kg
サイズ 公式HPに記載なし
こんな製造ラインにおすすめ
  • ライン停止が許されないラインで稼働中のガスを継続監視したい
  • 有害ガスを扱い、異常の予兆を検知して安全管理を仕組み化したい
                       
おすすめの理由
  • 温度安定性を公表している製品の中で最高水準である±0.03°Cを実現。プラントの長期安定稼働を支える。
  • 分析結果を監視システムにリアルタイムに表示。異常発生時は素早く機器の制御を実行し、品質不良の発生を抑える。

※2025年4月6日時点、Googleで「ガスクロマトグラフ メーカー」検索し公式HPが確認できた18社を対象に、各社最大2製品(複数製品の掲載がない場合は1製品)を調査。
再現性の記載があった製品の中での比較。